アメリカカンザイシロアリについて
NHKのクローズアップ現代でアメリカカンザイシロアリの特集が放映され、その翌日から、弊社にもアメリカカンザイシロアリに関する問い合わせが相次ぎました。まずは、アメリカカンザイシロアリ生態についてご紹介します。
アメリカカンザイシロアリとは
アメリカカンザイシロアリ(学名:Reticulitermes flavipes)は、アメリカ原産のシロアリの一種で、木材を食害することで知られています。このシロアリは特にその生態系への適応能力が高く、世界中で侵略的外来種として問題視されています。
物理的特徴
- 羽アリ(有翅虫):体長は約6-8mm。頭部は赤褐色、胴体は黒褐色で、暖かい日には少数が活動的に飛び立つことが観察されます。動きは非常に敏速で、日中に群飛するヤマトシロアリと容易に混同されるため、識別には注意が必要です。
- 兵蟻:体長は約8-11mmで、頭部は濃褐色、前方は黒色です。
- 職蟻:全体が乳白色でほぼ円筒状の体を持ち、他のシロアリ種(ヤマトシロアリやイエシロアリ)と比べて大きく、ずんぐりしています。
生態的特徴
アメリカカンザイシロアリは、コロニーの構造として疑職蟻(兵蟻や職蟻に変化可能な個体)を含む複雑な社会組織を持っており、これらの疑職蟻は新たなコロニーを形成する能力があるため、駆除が難しくなります。
アメリカカンザイシロアリの被害について
アメリカカンザイシロアリは、木材内部に巣を作り、その構造を徐々に弱めます。このシロアリの群れは非常に大きく成長することがあり、未処理のままでは建物の基礎や構造体に深刻なダメージを与える可能性があります。また、農業分野では、苗木や木材を利用する設備にも損害を与えることがあります。
アメリカカンザイシロアリの対処法
- 早期発見:シロアリの活動徴候を早期に発見することが重要です。飛翔するシロアリ、木材の中の穴、または泥のトンネルが見られたら専門家に相談すべきです。
- 専門的駆除:シロアリの駆除には専門の知識が必要です。有資格の害虫管理業者に依頼して、化学的治療または物理的障壁を設置することが推奨されます。
- 継続的な監視とメンテナンス:一度駆除しても、再発の可能性があるため、定期的な監視とメンテナンスが必要です。
アメリカカンザイシロアリの予防法
- 湿気の管理:シロアリは湿った環境を好むため、建物の周囲の排水を良くすることが予防につながります。
- 木材の保護:地面と直接接触する木材は、防腐・防虫処理を施すことが効果的です。
- 定期的な点検:建物のシロアリ点検を定期的に行い、初期段階での対策を講じることが重要です。
ザイオンのアメリカカンザイシロアリ駆除予防対策
アメリカにおける一般的な対策
アメリカカンザイシロアリの原産地であるアメリカでは、燻蒸処理とホウ酸塩処理が主流の駆除方法です。燻蒸処理は、家全体を特殊なシートで覆い、強力なガスでシロアリを駆除します。この方法は迅速で効果的ですが、ガスが早く分解されるため、持続性に欠け、近隣にシロアリがいる場合は再発のリスクがあります。一方、ホウ酸塩処理は、木材にゆっくり浸透し、長期にわたってシロアリの被害を抑制する効果があります。特に新築時に全体を処理することで、建物の床下から屋根裏まで広範囲に予防できます。
弊社のホウ素系白蟻予防剤「エコボロン」の利用
弊社が採用しているホウ素系白蟻予防剤「エコボロン」は、アメリカカンザイシロアリ対策において非常に有効です。ホウ酸塩を主成分としており、地下シロアリ同様、これを処理した木材はシロアリにとって有害です。エコボロンは無色で無臭のため、居住者の生活に影響を与えることなく、日本国内に生息する地下シロアリ(ヤマトシロアリやイエシロアリ)に対しても効果を発揮します。家中のあらゆる部分でシロアリ被害を抑えることが可能です。
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